『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』感想
PS4版でプレイ
トロコンしたので感想書きます
以下ネタバレあり
アトリエ『不思議シリーズ』4作目。
時系列としては初代『ソフィー』と『フィリス』の間で、
不思議シリーズの物語は『リディー&スール』で完結だよ!というメッセージを感じます。
エルデンリングトロコンしてから始めたので3月末くらいから初めたので、結構時間がかかってしまいました。
・ソフィーのアトリエ/Zero
こういった後から追加される合間のお話って大体当たり障りのない内容だったりするので(後のストーリーと矛盾が生まれちゃったりしないように)
そこまで大きな期待はしてなかったのですが、いい意味で裏切られることになりました。
というのも今作に登場するプラフタ(幼)とラミゼルというキャラクターがそれぞれ、初代『ソフィー』の過去のお話に関わるキャラクターなのです。
予想通りといえば予想通りだったのですが、
・プラフタ(幼)→プラフタ(人形)の過去の姿
・ラミゼル→ソフィーのおばあちゃん(1の時点では亡くなっている)
という感じで、『ソフィー』のストーリーの根幹部分を描く二人が登場するのですね。
舞台となる「夢幻世界エルデ・ヴィーゲ」が、様々な時代の人間が集まっているという(ちょっとばかり強引な)設定なので、このような事が実現し、気になっていたところを補完できる正に夢のようなストーリーでした。
それでいてソフィーちゃんもしっかり活躍、かなり良質なシナリオだったと思います。
個人的にコミュニケーションエラーから生じる問題を大きなストーリーとして持ってくるのがちょっと苦手なので、
メインストーリーの大半が「エルヴィーラときちんと会話してれば未然に防げたんじゃない?」という感じなのは気になるのですが……(まあ納得いかない展開ではない)
それを差し引いても満足度の高いゲームでした。
『ソフィー』プレイ済みの人はエンディングでボロ泣き。
・更に奥深くなったパズル調合
『リディー&スール』の時に「パズル調合楽しい!最高!」と思っていたのですが、
まさかあれを更に掘り下げられるとは思いませんでした。
今作から新しく素材に「リンク」という要素が追加され、素材のリンク部分を繋げることで錬金アイテムの効果レベル上限を上げることができます。
前作は上限を上げるには触媒でどうこうするしか無かったので、パズルで考えなければならない部分が増えました。前回のように錬金がテンプレになりづらい、良い追加要素だと思います。
触媒が無制限に使えるのも良いですね。集めたり複製する手間が省けます。
ただ、プレイ中に気になった点が、
・触媒が使えるようになるのが中盤以降なので、それまでの錬金が結構難しい
・ほぼリバースパネル(穴あきのちょっと難しい錬金パネル)一択
という点です。
1つ目はストーリーを進めればいいだけの話なのですが、僕みたいに序盤から錬金術を頑張りたいというプレイヤーも少なくないと思います。
私と同じく「今作の錬金ムズすぎるだろ!」と叫んだ人もいるのではないでしょうか。
2つ目が個人的にはかなり気になっていて、要は「通常パネルを使用した時にアイテム性能で損をしてしまう」のが問題だと思っています。
つまり、リバースパネルを使わないと100%の性能のアイテムが作れない状態なのです。
これはチャレンジ要素として良くないと思っていて、難しいことをする時にはご褒美を用意するべきだと思います。
通常パネルでも100%のアイテムが作れて、リバースパネルを選択するとプラスアルファで良いことがある、とかだと良かったですね。
苦言を呈してしまいましたが、トータルではかなり面白い錬金システムだと思います。
もし不思議シリーズの次回作があるならこの辺りを改善してほしいなぁ。
『リディー&スール』が綺麗な〆だったので続きは作りづらいでしょうから、『フィリス』から繋がるお話が見たいかも。
『フィリス&イルメリアのアトリエ』とか、どうですかねガストさん……!