『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~ DX』感想

Steam版でプレイ

実績コンプしたので感想

最高のゲームでした。

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タイトルがプラチナトロフィーになってるのいいよね

 

以下ネタバレあり

 

アトリエ『不思議』シリーズ3作目。

まさにシリーズを追いかけてきたプレイヤーへのご褒美といった内容で、ボリュームたっぷりのゲームでした。

前作『フィリスのアトリエ』クリア後にすぐ始めましたが、丸々2か月くらいかかってしまいました(途中で別のゲームを遊んだりしてたのもある)

実績コンプまでの総プレイ時間は78時間フィリスのアトリエが43時間。やばい。

 

・完成されたパズル調合

ゲーム内容の話。

今作の調合はソフィーのアトリエから続くパズル調合。前作より複雑でかなり考えることが多くて楽しかったです。

 

まず触媒の仕様がフィリスのアトリエから変更されてて、盤面のアイコンを踏むと効果が発動するようになり、

このおかげで強力な触媒を使えば簡単に強いアイテムが作れる。

といっても良い触媒はレアアイテムだったりしてなかなか使うのに覚悟がいるので、大体の場合手に入りやすいものを触媒として使うんだけど、そういう触媒はデメリット効果のアイコンがついていたりと、いい感じのバランスの取り方だったと思います。

まあ最終盤は賢者の石量産でバランス崩壊するんですが……コルちゃん……

 

そして今作の調合を語る上で外せないのが『活性アイテム』。

材料ではなく、錬金中に使うアイテムで、使うと材料や盤面にいろんな効果が起こる。

といってもほとんどが色変えなんですが、これのおかげでかなり素材の要求値が下がってて、調合の深みを増してる気がします。

 

あとクリアする頃には当たり前になってて忘れてたけれど、最初から素材の回転ができるのめちゃくちゃ良かったと思います。割とストレス要素だったので……

 

・『3作目』としてのストーリー

冒頭で述べた通りボリュームがやばいゲームでした。特にストーリー。

本編はリディーとスールのお話で進んで行くんですが、サブストーリーが本当にシリーズファンへのご褒美で、見たかったものが詰まってました。

ソフィーのアトリエから続いていたコルネリアの父親捜しも解決するし、プラフタを人間の身体に戻すというソフィーの目的も達成されます。

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泣きました

これだけでもかなり良かったと思うんですが、じーんときたのがフリッツ&ドロッセルのイベントです。

ソフィー、フィリス、リディー、スールをモデルにした人形劇をやるイベントで、イベントスチル名が『不思議な不思議な物語』

シリーズ通して登場したキャラクターの最終章としては完璧すぎました。

 

あと、シーンとしてはコメディ寄りになると思うんですが、個人的に外せないのが

ソフィー&コルネリア、フィリス&イルメリアがそれぞれお酒を飲むイベント。

未熟な彼女たちを知っているから、『お酒を飲む=身も心も大人に成長したんだよ』と教えてくれるこのイベントが大好きです。

プレイ中も涙ぐんでしまった。

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泣けるシーンです

お酒を成長の記号とするのはいささか短絡的かもしれませんが、そのくらいわかりやすいほうが涙腺にくる年齢になってしまいました。

このイベントが見られただけでも3作プレイして良かったと思います。

 

本編については全部書くと長くなってしまうので、特に気に入った星彩平原をピックアップ。

BGMもフィールドもかなり素敵なマップで、ストーリー展開としては双子がケンカをし、仲直りして姉妹の絆を再確認する、というもの。

ベタな展開ですが、何気ない日常イベントが回収されてお互いが歩み寄るきっかけになっていて、このゲームの深さを感じたシナリオでもあります。

 

そして、何よりトゥルーエンドです。

『結いのクレパス』を調合するため、前作までの錬金術士たちが素材のレシピをくれるイベント。

ソフィーからは『幽世の羅針盤』、フィリスからは『超弩級釜』を元にしたレシピをもらえます。

前作までのキーアイテムがここにきて再登場(実際には違うんですが)し、それを素材にするという演出。たまらない。

そして素材を揃えて調合すると……

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こんなん泣きますよ

マジで「うわっ!」って声出ました。

何度とも見た錬金スチルですが、こんなギミックはズルすぎます。号泣です。

 

・BGMについて

今作もBGMとっても良かったです。

通常戦闘曲どちらも最高。6曲も聴けてお得。

主人公2人イメージの『紫陽花』『向日葵』っていう曲名も素敵。

 

ボーカル曲も今風なものが多くて、かなり好き。

『マスターピース!』『絵筆と希望の唄』めちゃくちゃ好き。

そして、特に語りたいのがOPテーマ『クローマ』

初めて聴いたときは「双子だからパートが分かれてるのか~」くらいに感じていたんですが、ゲームをクリアしてサントラを見ると『キャンバス』『ペインティング』という見慣れない曲が。

どちらも聴くと聞き覚えがありますが、何か物足りない。

そして今一度『クローマ』を聴くと……震えた。

『キャンバス』『ペインティング』はそれぞれリディー、スールのテーマ曲で、これらを同時再生することで『クローマ』になる。

そういう曲が世に存在することは知っていましたが、まさかゲームで、自分が好きなシリーズで体験するとは思っていませんでした。

このゲームは主人公が双子であり、キャンバスに絵を描き(ペインティング)、色が生まれる(クローマ)。

天才ギミックすぎて、震えと鳥肌が止まりませんでした。

矢野達也神、本当にありがとう……

 

・まとめ

シリーズを遊んで良かったと思えるような、最高のゲームでした。

20周年おめでとうございます(4年前)。そして来る2022年、

25周年記念作品『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』が発売されます。

今作がかなり綺麗に終わっているので不安がないと言えば嘘になりますが、このタイミングでシリーズを遊び終えた今、新作が出ることが嬉しいです。

良いゲームになりますように。

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『ひとつの時代』